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気温差と自律神経の関係 ~体のバランスを漢方で整える~

  • 執筆者の写真: 百草園薬局
    百草園薬局
  • 11 分前
  • 読了時間: 3分

山形も夏日からいきなり涼しくなり、着る物の選択に困る昨今です

一般的に春や秋、そして梅雨明けや季節の端境期になると「なんとなくだるい」「疲れがとれない」「眠りが浅い」といったご相談が増えてきます

こうした体調不良の裏には、「気温差」と「自律神経の乱れ」が大きく関わっています


■ 気温差が自律神経に与える影響

私たちの身体は、外の環境に適応するために「自律神経」が24時間働き続けています

暑くなれば汗をかいて体温を下げ、寒くなれば血管を収縮させて熱を逃がさないようにします

しかし、一日の中で10℃以上の気温差があるような日が続くと、身体は温度変化に適応しようとして自律神経がフル稼働、これが長く続くと交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、心身にさまざまな不調が出てきます


■ こんな症状があるときは要注意!

●朝起きるのがつらい

●疲れやすく、回復しにくい

●手足の冷えやのぼせ

●胃腸の調子が不安定

●頭痛や肩こり、めまい

●不安感やイライラ

これらは、自律神経のバランスが崩れているサインかもしれません


■ 漢方から見た「気温差疲労」

漢方では、気温差による不調を「外感の邪気」や「気血の失調」と捉えます

とくに「風(ふう)」や「寒(かん)」「暑(しょ)」といった気候の変化が体に入り込むと、気(エネルギー)の巡りが乱れたり、血(けつ)の流れが滞ったりして、全身のバランスが崩れてしまいます

このような状態を整えるには、「体質」や「証」に合わせて漢方薬を選ぶことが大切です


■ 気温差ストレスにおすすめの漢方薬

ここでは例としていくつかの代表的な漢方薬を紹介します


◎加味逍遥散(かみしょうようさん)

 気分の落ち込みやイライラ、のぼせなどがある方に、ストレスによる気の滞りを改善します

◎補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

 疲れやすく、だるい方に。気(エネルギー)を補い、身体の芯から元気にしてくれます

◎桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

 寝つきが悪い、不安感がある方に。神経の高ぶりを落ち着かせる働きがあります

◎柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

 気分の浮き沈みが激しく体の疲れもある方に、心身両面からサポートします


■ 日常でできるケアも大切に

漢方薬の力を借りるだけでなく、生活習慣の見直しも自律神経の安定には欠かせません

◎朝は太陽の光を浴びる

◎食事は温かいものを中心に

◎湯船に浸かる習慣をつける

◎寝る前のスマホ・テレビは控える

◎軽い運動やストレッチで気の巡りを良くする


■ 最後に ~気温差に負けない体づくりを~

自律神経は「がんばり屋」なので、ついつい無理を重ねがちです

とくに現代人はストレスや情報にさらされやすく、自律神経が休まる暇もありません

そんな時こそ、漢方の知恵を暮らしに取り入れて、内側から体調を整えていきましょう

あなたの体質に合った漢方薬を選びたいときは、ぜひ百草園薬局にご相談ください!

丁寧なカウンセリングと体質分析で、あなたにぴったりの漢方をご提案いたします

山形の漢方は百草園薬局

七日町御殿堰

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