夜間中途覚醒について
- 百草園薬局

- 10月2日
- 読了時間: 2分
山形もだいぶ夜間は涼しくなりましたが、夜間に何度か目が覚めて眠れなくなる…と言うご相談が増えております
今回は夜間中途覚醒と漢方の考え方について少し書いてみます
「夜中にふと目が覚めてしまう」
「一度目が覚めると眠れなくなる」
このような症状を 夜間中途覚醒 と呼びます
年齢とともに増えることが多いですが、若い方でもストレスや体質によって起こることがあります
夜間中途覚醒の原因(西洋医学的)
◯加齢による睡眠の質の低下
◯ストレスや不安
◯アルコール、カフェインの摂取
◯睡眠時無呼吸症候群などの疾患
こうした背景がある一方で、漢方医学ではもう少し「体質」や「気血水のバランス」から考えていきます
漢方で考える夜間中途覚醒のタイプ
① 肝鬱化火(かんうつかか)タイプ
ストレスで「気」が滞り、夜になると熱がこもって目が覚めやすいタイプです
寝つきは良くても夜中に目覚める
イライラ、夢が多い、口が渇く
② 心脾両虚(しんぴりょうきょ)タイプ
心と脾(消化器)が弱り、「血」が足りず眠りが浅いタイプです
眠ってもすぐに目が覚める
動悸、不安感、疲れやすい、食欲不振
③ 腎陰虚(じんいんきょ)タイプ
加齢や慢性疲労で「腎」の力が弱り、体を潤す力が不足したタイプです
夜中に何度も目覚める
手足のほてり、のぼせ、口や喉の渇き
〜漢方的セルフケア〜
◯夕食は腹八分目で:消化に負担がかかると「脾胃」を傷め、眠りが浅くなります
◎夜はスマホ控えめに:ブルーライトは「肝」を刺激し、覚醒を助長します
◯ぬるめのお風呂:熱を冷ましリラックス効果を高めます
◯寝る前の白湯:体を優しく温め、安心感を与えます
【まとめ】
夜間中途覚醒は単なる「不眠」ではなく、体のバランスの乱れを示すサインでもあります
「ストレスが強いのか」「体力が落ちているのか」「加齢による変化なのか」
その背景によって必要な漢方も変わってきます
無理に我慢せず…症状が続くようなら、漢方薬専門の百草園薬局へ是非ご相談下さい!
山形の漢方は百草園薬局






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