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漢方薬局が容易には開設出来ない理由②

執筆者の写真: 百草園薬局
百草園薬局
11 分前
読了時間: 5分

これからの薬局に必要なのは「独自性」

――当薬局が漢方にこだわる理由


今、薬局を取り巻く環境は大きく変わっています

かつての薬局経営は、保険調剤を中心に考えることができました

しかし現在は、医療費の抑制・調剤報酬の見直し・薬剤師の人件費や物価の上昇など…保険調剤だけで薬局を経営していくことは、決して簡単ではありません

これからの薬局には「その薬局だからこそ選ばれる理由」=独自性が必要になってくるのではないでしょうか


〜保険薬局が中心だった時代〜

これまでの日本の薬局業界は、保険薬局・保険調剤が中心でした

一方で、昔ながらのOTC医薬品を中心とした薬局は、決して恵まれた環境だったとは言えません

病院の処方箋を受け付ける保険薬局が増える一方で、OTC医薬品や漢方相談を中心に取り組む薬局は、時代の流れの中で少しずつ姿を消していきました

しかし、百草園薬局はそこで漢方を手放しませんでした

むしろ、長年にわたって漢方相談と向き合い、一般用医薬品だけではなく、薬局ならではの製剤にも取り組んできました


〜当薬局の大きな強み「薬局製剤」〜

当薬局には、他の薬局とは大きく異なる特徴があります

それが「薬局製剤製造業」及び「薬局製剤製造販売業」の許可を取得している事


薬局製剤とは、薬局で必要な設備や許可のもと、一定の基準に従って薬剤師が製造・販売する医薬品です

これは、単に既製品の漢方薬を仕入れて販売することとは意味が違います

当薬局では、長年培ってきた漢方の知識と経験を背景に、薬局製剤という形で「薬局だからこそできる仕事」に取り組んできました

ここには、短期間で作ることのできない経験の蓄積があります


最近では、保険調剤を中心としてきた薬局でも、薬局製剤に力を入れようとする動きが見られます

もちろん、これは薬局業界にとって良いことだと思います

しかし、ここで一つ大切なことがあります

薬局製剤の許可を取得したからといって、すぐに既存の漢方薬局と同じことができるわけではありません

薬局製剤という「制度」そのものを導入することはできても、その先にある漢方相談の経験、患者さん・お客様との長年のやり取り、処方を考えるための知識、製剤に対する経験などは、一朝一夕で身につくものではないからです


つまり

「薬局製剤を扱っている」ということと、「漢方薬局として薬局製剤を活かしている」ということは、同じではありません


ここに当薬局の強みがあります

「漢方相談」を始めれば同じになるのか?

これから先、新しく薬局を開業する方が…

「漢方を販売しています」

「漢方相談をしています」

と打ち出すこともあるでしょう

しかし、既存の漢方医薬品を仕入れて販売し、漢方相談を掲げるだけでは、当薬局が長年積み重ねてきたものと同じにはなりません

漢方は、商品を並べて販売するだけのものではありません

お客様の話を聞き、体質や症状を考え、これまでの経過を確認し、生活習慣なども含めて総合的に考える…

そして、その経験を次の相談につなげていく

そうした積み重ねがあって初めて「漢方を扱う薬局」ではなく、「漢方相談のできる薬局」になっていくのだと思います


〜これから生き残る薬局とは〜

私は、これからの薬局業界では、単純に「処方箋を受け付けるだけ」という形では、厳しい時代になっていくと考えています

もちろん保険調剤は薬局にとって重要な役割です

しかし、それだけではなく…

◯在宅医療

◯OTC医薬品販売

◯漢方相談

◯健康相談

◯薬局製剤

◯地域のお客様とのつながり

など、その薬局ならではの価値を持つことが重要になります

そして、その中でも「漢方」は、薬剤師の知識と経験を活かせる大きな分野です

これから先、すべての薬局が同じ方向に進むのではなく、漢方薬局・相談薬局・地域密着型の専門薬局など、それぞれが独自の強みを持つことが、薬局が生き残っていくための一つの道になるのではないでしょうか


〜「真似できない強み」は、一朝一夕には作れない!〜

当薬局が大切にしているのは、単に「漢方を売る」ということではありません

長年にわたって漢方と向き合い、相談を受け、経験を積み重ね、さらに「薬局製剤製造業・製造販売業」の許可を取得し、薬局だからこそできる仕事を追求してきました

だからこそ、後から「漢方相談を始めよう!」「薬局製剤を取り入れよう!」と考えても、同じところからスタートすることはできません

時間をかけて積み重ねてきた経験そのものが、当薬局の財産だからです


これからも私たちは、保険調剤だけに頼るのではなく、OTC医薬品・漢方・薬局製剤、そして一人ひとりのお客様との相談を大切にしていきます!


「薬を渡すだけの薬局」ではなく…

「ここに相談してよかった」と思っていただける薬局、そして「漢方のことならここに相談したい」と思っていただける薬局…

それが、これからの時代に当薬局が目指していく姿です


百草園薬局は「漢方薬局」としての独自性をこれからも大切にしていきたいと思います!


山形の漢方は百草園薬局


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93年前から今も使用し続けている生薬保存箱

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